判定するAIが出てきた今、任せる仕事と人が見る仕事の分け方

この記事は公式の発表と公開資料をもとに、私の見解を添えて書いています。
何が新しいのか判定するAIは、文章を書かずに答えだけを返します
AIは文章を書くだけの道具ではありません。 判定や振り分けの仕事にも使えます。 その用途に絞った、判定するAIが出てきました。
この記事では、判定するAIの仕組みと、会社でAIに任せる線の決め方を整理します。
TypeSafe AI社のJevは、文章を生成せず、ソフトウェアがそのまま使える形で判定結果を返すAIモデルです。
Cloudflareの開発者向け資料では、判定したい中身を、答え方の決まった質問で評価するモデルとして載っています。 この判定したい中身を、資料では状態と呼んでいます。
質問の種類は3つです。
- Noul: ある記述が正しいかどうかを、0〜1の値で返す
- Choice: 決めておいた選択肢から1つを選ぶ
- Score: 決めておいた基準に沿って採点する
何が良くて、何が面倒か答えに自信の度合いが付く一方、込み入った判断には向きません
良いところは、選択と採点の答えに確信度が付くことです。 確信度は、その答えにどれくらい自信があるかを表す値です。
プログラムの側で、その値を見て答えどおりに動くかどうかを決められます。
面倒なところは、込み入った判断をそのまま聞くのには向かないことです。 公式ドキュメントは、長い推論(何段階も考えを重ねること)が要る質問や、いくつもの要因を比べる質問はそのままでは向かず、分けて聞く必要があるとしています。
関係する場面振り分けや審査の仕事
Cloudflareの資料には、利用例として返金申請の審査、サポート部署への振り分け、アカウントのリスク評価が挙がっています。
このうち返金申請の審査とサポート部署への振り分けは、問い合わせの振り分けや申請の確認と同じ、判定の仕事です。
長崎県内の事業者でも、問い合わせの振り分けや申請の確認を人の手で回している会社なら、判定するAIを使える場面があります。
一方で、TypeSafe AI社の紹介記事では、Jevは早期アクセス(先に一部の人へ提供する形)で、順番待ちに登録した開発者から順に受け入れているとしています。
私が思うこと全部は任せず、AIが迷ったものだけ人が見る
この件で押さえるところは2つだと考えています。
1つは、AIの使い道は文章作成だけではないことです。 会社でのAIの使い方は、文章作成で止まっていることが多いと受け止めています。 問い合わせの振り分けや申請の確認のような判定の仕事にも、AIは使えます。
もう1つは、全部をAIに任せず、AIが迷ったものだけ人が見る使い方です。 任せきりは怖いという会社でも、この形なら確認の手間を減らしながら、任せきりにもしない運用が作れます。
答えに自信の度合いが付くという仕組みは、この分け方と相性が良いと考えています。
まず決めておくことAIに任せる線と、人が見る線
今日決められることは、自社の判定の仕事のうち、どこまでをAIに任せ、どこから人が見るかの線です。
- 任せる候補: 問い合わせの振り分けや申請の確認のような、判定の仕事
- 人が見るもの: AIの自信が低かった答え
どこから手をつければよいか判断がつかない時は、サポート内容もあわせてご覧ください。
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この記事の出典
- Jev(Workers AI のモデル資料)(Cloudflare)
- Jev ドキュメント(TypeSafe AI)
- Introducing System One Models and Jev(TypeSafe AI)
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